あなたの肝臓大丈夫?
肝臓は腹部の右上にあり、体の中でも最も大きな臓器の一つです。 食べた物は胃腸で消化吸収されたのち肝臓に集まります。 肝臓は糖質、脂質、蛋白質すべての代謝を行っており体の化学工場として働いています。 また、薬なども多くは肝臓で代謝されますし、胆汁の産生・排泄もおこなっているので肝臓が悪くなると黄疸が生じます。 肝臓はなくてはならない臓器ですが、「沈黙の臓器」と言われるように初期には症状がほとんど出ません。
ですから肝臓が健康かどうかは症状のあるなしでは判断できず、検査が必要になります。 肝臓を悪くする主な原因は、ウイルス、アルコール、食べ過ぎ(メタボリック症候群)です。 肝臓の病気を知るには、血液検査としてGOT、GPT、G-GTPがあり、肝臓の病気の進行度をみるのには血小板数が有用です。 GPTは肝臓に特異的な検査で、肝臓に異常がない場合は男性30以下、女性20以下といわれています。 日本における肝臓病はB型、C型肝炎ウイルスによる肝炎が大きな原因となっているので、少なくとも一度はHBs抗原、HCV抗体検査を受けることをお勧めします。 また、脂肪肝の診断や肝臓の病気の程度をみるのに腹部超音波検査は簡便で有用な検査です。 これらの検査全てが「異常なし」なら、あなたの肝臓は健康です。是非、健診結果を確認してみてください。 また、心配なこと、気になることがあれば気軽にメール、あるいは受診して健康相談を受けてください。

 
2013.2.25